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2025/06/26 20:08
ミケランジェロが宗教画を描く際、
「なにが神か」ではなく、
「なにが神ではないか」を削り落としながら完成に近づけたという。
それは創造ではなく、発見に近い行為だったのかもしれない。
服づくりにも、この感覚は確かにある。
REMAKEBYKは、過剰な装飾や説明を施さない。
語る前に、まず削る。
それはデザイン的な判断にとどまらず、
「なぜそれを残すのか」を問う姿勢そのもの。
光は、足すことで見えるのではなく、
余計な影を削ることで現れる。
REMAKEBYKが目指す服は、まさにその“光の残像”のようなものかもしれない。
削いで、削いで、
最後に残るものにこそ、“意味”が宿る。
創作とは何かを「足す」ことではなく、
何を「残すか」を選び続ける行為。
その選択の連続の果てに、
ようやくREMAKEBYKの一着が生まれている。
