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2025/09/09 21:57
あなたが目にする広告は、いつも完璧に仕上げられている。皺も、迷いも、そこには映らない。ただ理想だけが提示される。けれど現実は、時間とともに違う姿を見せる。擦れ跡や色のムラ、思い通りにならない変化を...
2025/09/01 21:51
現代は加速する情報と消費に覆われ、個人の輪郭を曖昧にしていく。全体主義と個人主義の狭間で、多くの人が息を詰めながら生きている。REMAKEBYK は、その閉塞に風穴を通すためにある。過去に取り残された素材を...
2025/08/18 20:05
私たちは日々、信念を頼りに選択をしている。けれどその信念が強すぎると、可能性を狭めてしまうことがある。古代ギリシアの哲学者アリストテレスは『ニコマコス倫理学』の中で、「すべての行為や選択は、ある善...
2025/07/22 20:46
気づけばもう10年近く、毎回欠かさず来てくださるお客様がいる。ファッションの世界は、入れ替わりの早い業界だ。トレンドは移ろい、ブランドも生まれては消えていく。そんななかで、同じ方と何年も関係が続いて...
2025/07/14 20:36
誰にも触れられず、 誰かの記憶だけが滲む場所がある。REMAKEBYKのアトリエは、 機能ではなく“緊張”でできている。木の軋み、糸のうなり、 衣服の裾がわずかに風を孕む瞬間。&n...
2025/07/10 20:03
服は語らない。ただ、沈黙のなかで何かを告げている。それがどこで生まれたのか、誰の手で縫われたのか、なぜそこに汚れがあり、ほつれがあるのか。理由を聞かなくても、なぜか、心が動くことがある。意味を知る...
2025/07/03 20:14
光の届かない倉庫の奥に、長い間しまわれていた布がある。名前も価値も、もうとっくに忘れられて、誰にも気づかれずに折りたたまれていたそれを、そっと取り出す。その布には、誰のものともわからない手跡が残っ...
2025/06/26 20:08
ミケランジェロが宗教画を描く際、「なにが神か」ではなく、「なにが神ではないか」を削り落としながら完成に近づけたという。それは創造ではなく、発見に近い行為だったのかもしれない。服づくりにも、この感覚...
2025/06/20 20:12
似たような服を着て、似たような場所へ向かう。だけどふと、「このままでいいのかな」と思う朝がある。選ぶ服は、誰かの目を気にしたものだったか。それとも、自分の声に従ったものだったか。“わたし”は大衆の中...
2025/06/17 19:50
どこかの誰かが、「服なんて自己満足だよ」と言った。その通りかもしれない。でも、REMAKEBYKは、“自己”の奥にある、もっと静かな衝動を信じている。服を見て、震えたことがある。袖を通した瞬間、「あ、これは一...
2025/06/10 20:32
① はじめに ― “選ぶ”という行為について毎朝、何を着るか。それは、思っている以上に、あなたの意思と世界の関係を定義している。REMAKEBYKは、その選択に問いを差し込む服をつくっている。見た目や機...
2025/02/28 21:49
「私たちはどこに行かなければならないかを、行くことによって知る。」日常の創作サイクルの渦から抜け出しいま自分が惹かれるものを見つめ直す旅へ。本を読んだりボーっとしたり散歩したり洋服屋や、市場を視察...
2025/02/06 21:38
2025.2/11(tue)-2/27(thu)の2週間ほどインスピレーションの旅に出る為、製作、通販の発送業務ストップ致します。通販、2/9(sun)までのご購入で翌日発送可能です。それ以降は2/28(fri)から順次発送致しますので、...
2024/09/12 23:43
人は熱を欲し、エモーショナルに導かれる。「誰かと繋がっていたい。」というような内から外に向かうエネルギーって思考が生まれる以前に遺伝子レベルで強烈に刻まれてるんじゃないか。発売日:9/13(金)取り扱い店...
2024/03/04 22:03
2週間ほど旅にでていました。ロンドン、パリ、ブリュッセル、アムステルダムの4都市。空から見る地球にはじまり移り変わる景色や匂い、ファッション。圧倒的な歴史や文化が当たり前に聳え立ち人の表情と身のこな...