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2025/10/27 20:49
選ぶことが「自分を映す行為」なら、
つくることは「世界と向き合う行為」かもしれない。
そこには、生産や効率とは異なる、
もっと静かで、曖昧な時間が流れている。
解体し、縫い直し、また解体する。
正解はなく、完成もない。
ただ、手が動くことで、少しずつ輪郭が見えてくる。
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REMAKEBYKの再構築は、
過去を否定するための行為ではない。
壊すことを通して、
まだ息づく価値を見つけ出す行為に近い。
縫い目の跡、擦れた糸、歪んだライン。
それらの痕跡が語る「時間」を、
新しいかたちとしてもう一度立ち上がらせる。
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つくるということは、
“何かを足す”ことではなく、
“何を残すか”を選ぶことに似ている。
その選択の積み重ねが、
やがてひとつの姿を形づくる。
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速度のない手仕事の中に、
確かな呼吸がある。
それが、REMAKEBYKにおける
「つくる」ということ。
