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2025/12/11 19:52
既製品にはない感覚に、ふと心が動く瞬間があります。
形として整う前の、わずかな“揺らぎ”。
素材が過ごしてきた時間や、手の動きの余韻がそのまま息づく気配。
REMAKEBYKが向き合っているのは、その揺らぎです。
完成とはひとつの正解ではなく、
無数の可能性のなかから“いま、この瞬間に閉じた形”にすぎない。
だからこそ、素材の時間も、偶然も、手の跡も、
できる限りそのまま残したい。
そこにしか生まれない“静かな生命感”があるから。
言葉では捉えられない小さな気配が、
服の輪郭の外側でそっと立ち上がる。
その瞬間を信じて、今日も針を進めています。