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2026/05/11 21:29
東京でPopupをして、
空いた時間にハイファッションの店を見て回った。
完成された服が並んでいた。
空間も、服も、見せ方も洗練されていて、
「良いもの」だということは理解できる。
でも、なぜか身体が反応しなかった。
その感覚が、
自分の中でずっと引っかかっていた。
自分は本当は何に惹かれているんだろう、と。
思い返してみると、
昔から惹かれるものはいつも少し曖昧だった。
名前のない古い布。
用途がわからなくなった資材。
誰かが使っていた痕跡。
完成されきっていない構造。
整えられたものというより、
意味になる前の状態に惹かれている。
一方で、
自分が作ろうとしているものは、
そういった未整理のものを、
今の都市で成立する形へ編集する行為でもある。
だから最近、
自分の中にある矛盾を強く感じていた。
でも今回東京で過ごして、
その矛盾を無理に整理しなくてもいいのかもしれないと思った。
綺麗に整理されすぎていない感覚。
少しの違和感。
説明しきれない熱。
たぶん自分は、
そういうものを残したいんだと思う。