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2026/09/27 20:59
服は、長いあいだ人を表すものだった。
どこに属しているのか。
どんな仕事をしているのか。
どれほどの富を持っているのか。
素材や色、仕立て、装飾。
服に含まれるさまざまな要素が、ときに身分や階級、役割を示してきた。
つまり服は、身体を包むだけでなく、
人に意味を与えるものでもあった。
REMAKEBYKで扱う古い衣服にも、
そうした時間の断片が残っている。
軍服。
ワークウェア。
スーツ。
制服。
誰かの日常着。
それぞれは、本来まったく異なる目的や背景からつくられたものだ。
それらを解体し、
境界をなくし、
再び一着の中に置き直していく。
そこで重視しているのは、
過去をそのまま保存することではない。
もともと与えられていた役割や意味から、
少しだけ服を自由にすること。
軍服だったものは、軍服ではなくなる。
労働着だったものは、労働着ではなくなる。
男性のためにつくられた服も、
女性のためにつくられた服も、
一度その前提から離れていく。
残るのは、布の重さや質感、
身体との距離、
時間によって生まれた痕跡。
それらを材料として、
もう一度、輪郭をつくる。
着る人の性別や年齢、
職業や立場を決めるためではなく、
着る人自身が、その形を決められる余白を残すために。
服が持っていた歴史を否定するのではなく、歴史を断片として受け取りながら、
そこに結びついていた意味だけをほどいていく。
REMAKEBYKが衣服を解体する理由は、
もしかすると、そこにあるのかもしれない。
服をつくり直すこと。
それは同時に、
服に与えられてきた意味を、
もう一度自由にすることでもある。